男性が「感じること」に慣れていない理由

アーナンダのリンガムマッサージでは、最初は緊張している男性も、女性のような声で悶えたり、時には涙を流す人もいます。そんな、男性の姿を見ていると、セラピストとしても本当に嬉しい気持ちになります。
男性は、女性と比べると感じることが苦手な人が多いです。これは、能力がないからではありません。感じることに慣れていないからです。これは、むしろ感じる力を長い時間をかけて抑えてきた結果だと思います。
多くの男性は、幼少期から「泣くな」「弱音を吐くな」「強くあれ」と教えられて育ちます。感情をそのまま表現することよりも、抑え込むこと、耐えること、我慢することが評価されやすい環境にいます。

その積み重ねが、体にも現れるのだと思います。タイ古式マッサージやオイルマッサージでは男性も女性も施術をさせていただきます。男性は体がガチガチに硬くなっている人が多くいます。これは、筋肉がついているという意味ではなく、緊張が慢性化し、筋肉自体が硬くなってしまっています。また、チネイザンやカルサイネイザンの施術でお腹を触った際にも、感情が内側に溜まっているということも感じます。
性に関しても同様だと思います。女性を満足させないといけない、途中で萎えたら恥ずかしい、射精をして子供を作らなけばいけない、こんな義務感からセックスレスやEDになってしまう人もたくさんいます。
男性の心や体は本当はとても繊細なものです。安心していれば、自然に反応し、不安や緊張があれば硬くなります。リンガムマッサージにおいても、最初は見られるのが恥ずかしい、気持ちいい声を出すのが恥ずかしいという緊張があるのだと思いますが、だんだんとビクビクとした反応が起こってきます。
感じることを、これまだ押さえつけて生きてきた男性が、女性のような「あん」という声をもらしたりできることは、感じることを取り戻せたからです。お仕事の世界においては、男性は鎧をまとって、競争社会で戦っています。
アーナンダのリンガムマッサージは、そんな鎧を脱いで、安らげる場所になりたいと考えています。

